2. Tuck Schoolの沿革


TUCK School of Businessは、1900年にEdward Tuck氏によって世界最古のビジネススクールとしてダートマス大学に創立されました。その後全米じゅうに、やがて世界じゅうに広がっていくビジネススクールのモデルとなった学校なので、もっとそのことを宣伝してもよさそうなものですが、TUCKが世界最古のビジネススクールであるという事実は意外に知られていません。

設立当時の名称は、"Amos Tuck School of Administration and Finance"、その後1941年に"Amos Tuck School of Business Administration"に改称されました。現在の正式名称は、"Tuck School of Business at Dartmouth"です。ちなみにAmos Tuckさんは設立者であるEdward Tuckさんの父であり、ダートマス大学の卒業生でもありますが、Tuck Schoolには特に貢献してらっしゃいません。

Edward Tuck氏、ダートマス大学を卒業しTUCK Schoolを創立するまでの間にJulie Stellという女性と結婚したらしいです。その後食堂となり、現在は色んなイベントの会場となるStell Hallという場所に奥さんの名前が残っています。

ちなみに、創立初年度の学生はわずか4人。4人中2人が卒業後は当時の花形鉄道会社に就職したらしいです。今では考えられません。

創立当初の学位はMCS (Master of Commercial Science)でした。日本語で言うと商業科学修士とでも言うのでしょうか。1953年にMBAに学位が変更され、現在にいたっています。

当初白人男子学生だけを受け入れてきたTUCK Schoolですが(TUCK Hallという建物の廊下には歴代の卒業写真が飾られていますが、気味が悪いほど白人男子学生しかいません)、1964年に初めてマイノリティの学生を、1968年に初めて女子学生を受け入れました。現在では女子学生比率、留学生比率それぞれ30%前後になっています。

現在のDean(学長)であるPaul Danosは13代目の学長にあたります。