7. インタビュー


インタビューとは

要は面接です。学校によってインタビューが必須である学校とそうでない学校とがありますが、昨今の流れとしては、徐々にインタビュー重視になってきているようです。TUCKはインタビューを重視する学校であると言えます。

インタビューの種類は大きく分けて、アドミッションオフィスのメンバーと面接をする"Admission Interview"、アドミッションオフィスのメンバーとではあるもののインタビュイー側が複数の"Group Interview"、電話でインタビューをする"‘Telephone Interview"、卒業生がインタビュアーをする”Alumni Interview"の四種類に大別できます。

 

インタビュー対策

個人的にはエッセーと並んでインタビューは好きな受験プロセスでした。

インタビュー対策としては、いくつかの予備校が「インタビュー・トレーニング」なるものを提供しています。私も某予備校にてインタビュー・トレーニングを受けました。このトレーニングは実に効果的であったと思います。こうしたトレーニングを受ける以外のインタビュー対策としては、当たり前ですがとにかくよく「準備」することでしょう。

私は、さまざまな共通点を元に、「インタビューは披露宴のスピーチである」と考えています。

事前にストーリーをきちんと組み立てていないスピーチは、実際の完成度も低い。
十分に一人で練習してないスピーチは、いつもイマイチに終わる。
ユーモアのないスピーチはまったくもって退屈である。
誰もスピーチの内容を誘導してはくれない、自分で組み立てるものである。

これらの点はすべてインタビューにも当てはまるものだと思います。

また、私がインタビューで常に意識していたのは下記の四点です。

@   胸を張って微笑もう:

分かっていても、つい日本人はお辞儀をしてしまいます。三十年も染み付いた習慣はなかなか抜けるものではありません。私はもともと猫背ぎみなので、鏡の前で意識して胸を張って微笑んでいるイメージを確認しました。堂々と、背筋を伸ばし、「Sorry」などとやたら謝らない―――イメージとしては、「フレンドリーだが、毅然としたサムライ」。また、笑顔で応対すると、自分もリラックスしますし、相手もこちらのユーモアに笑いやすい雰囲気が醸成されます。

A   相手の質問を待たないようにしよう:

インタビューは、一見QAの形態をとっているため、誤解してしまいがちですが、自分で能動的にどんどん話をつないでいかないと、あっという間に終わってしまいます。相手がレジュメを見て「こういう活動をしていたんですね」 と言われた場合、「ええ、やってました」とだけ答えて、「説明してくれる?」を待つのではなく、「そうなんです。その時に面白い体験をしたんですが、話してもいいですか?」とどんどんリードしていくように意識しました。もちろん、相手が触れてさえいないことに強引に話を持っていくのはいけませんが。

B   ナイスな質問を用意しよう:

よく言われることですが、「何か質問は?」に対する答えは、インタビューのもっとも重要な部分だといえます。「こいつやるな」と思わせる質問をジャンル別にバランス良く最低5つは用意するようにしました。2−3個しか用意していないと、通常のインタビューの流れの中でそれらに触れてしまって、質問ネタを使い切ってしまうことがあります。面倒くさいですが、前日遅くまでかかっても5つは自分で「Good Question!」と思えるものを用意するようにしました。

C   絶対一度は笑わせよう:

私は、これを心に決めて必ず小ネタを用意してインタビューに挑みました。お愛想かもしれませんが、アドミッションの人間も毎回笑ってくれました。やっぱりお愛想かな。でも、「いつ笑わせてやろうか」と思うことは、ゲーム感覚でインタビュー自体を楽しくしてくれると思います。一度笑いが入ると、雰囲気も一気に和みますし。

ちなみに私の受けたインタビューはアドミッション3校(グループインタビュー1含む)校、電話2校、Alumni5校でした。結果は、アドミッションインタビューはすべて合格、電話はすべてウェイトリスト、Alumniはすべて不合格、というなかなか興味深い結果となりました。